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CSR社内の出来事2024.11.29「無処理版」に完全移行しました。

10月11日(金)、本社工場2階に設置してあるCTP機の自動現像機を撤去いたしました。

当社では、今年1月に東京支社においてCTP機の入替を行った際に先行して「無処理版」への移行を行っていますが、今回 本社の自現設備を廃止し、全社で「無処理版」に完全移行いたしました。

これまでプレート(アルミの印刷版)は刷版工程で現像処理を行ってから印刷機にセットしていましたが、「無処理版」は印刷機上で印刷に使用する湿し水等により現像を行うもので、作業効率が向上するとともに作業上危険な薬液の使用や漏洩の心配、環境に有害な現像廃液等の排出(産業廃棄物として専門業者が回収)が無くなり、さまざまな面で大きなメリットがあります。

反面、「無処理版」への移行により版面の視認性が落ち、版の面積率を測定してインキ量を調整できなくなくなるため、当社では既存の印刷機にスイスのDigital Information社が提供する『InkZone』というカラーコントロールシステムを導入しました。これにより元データからの数値に基づいて直接インキ量をコントロールし、特性を学習させることによって濃度の最適化を容易にします。最新の印刷機では当初から問題ありませんでしたが、これで旧来の印刷機でも無処理版への対応が可能になりました。

品質面での心配ごとについては解決法を模索しつつではありますが、環境への負荷とコストの削減を目指して、今後も新しいことに挑戦して参りますので、よろしくお願いいたします。